自転車乗りの旅行嫌い

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存
  • 0

実は旅行が好きではありませんでした。
絵や歴史は好きなのに。
正確には、今でも好きではありません。
さらに正確に言うならば、
旅行にまつわる準備や段取り、
後片付けの手間を考えると、
旅行で得られる楽しみと比較してペイしない、
という判断なのだと思われます。

それでもさすがに何年も旅行しないと
鬱屈するか家族の事情が発生するかして
久しぶりに出かけることになり、
そうすると長年で溜まった何ものかが
払拭されるという作用がそこに加わり、
ようやく旅行手間の面倒臭さが
旅行の価値と等価となる、
という図式なのでした。

自転車に乗るようになって何年も経って、
この旅行への意欲の低さの正体が
わかってきたような気がしています。

おそらく旅行先に至る過程が
すっぽり抜けているせいです。
電車にしろ車にしろ運ばれている結果として。
(自分は車を運転しないもので)

移動に自分が主体的に関わっていないことと、
ガラス越しに目的地に運ばれるため、
不意に目的地をどんと目の前に置かれても、
たぶん頭か体がそれを理解できないのです。
なんて原始的でガンコな
我が頭かそれとも体であることか。

バスと鉄道の小・中・高の修学旅行、
飛行機を使った大学の旅行、
全て夢のようで現実感を欠いた印象としてしか、
自分の頭に残っていない気がします。
子供の頃に親の車で連れて行かれたあちこちは、
子供の感受性かずっと窓の外を見ていたせいか
具体性のある断片の集積だったりしますが。

そういうことがわかったのは、
自転車で目的地に辿り着くことの充実感が
自覚されるようになったためです。
自分でペダルを踏み汗をかき、
景色だけでなく
気温や空気や匂いも変わる様を見続け、
ようやく辿り着いた目的地で見るものの説得力、
とでもいうべきものに気がついたためです。

不便なことに、
輪行で移動した先で自転車に乗ることで
この説得力が全面的に得られるかというと、
ちょっと微妙だったりします。
自宅もしくはよく知る場所から、
一度でもその地に自転車で到達していないと、
頭の中で風景か地図か文脈だかが
つながっていないようです。
しまなみ海道やつくばりんりんロードが
自分の中ではそれに当たります。

山に上れずりんりんロード(1)満更知らぬ仲じゃなし
街なかでちまちまと ドブもとい川を追っかけるということをしていたので、 自然の多いところで まとまった距離を走りたくなりました。 しかし相変わらず体調はFIFA EURO 2016モードで、 (まだ開催中でした) 体がいつも...
しまなみ海道に行く。ただし2013年(1)やおら参加ポチする
秋晴れの素晴らしい連休(前提)で イベントが全国各地で開かれているようです。 「国際サイクリング大会・サイクリングしまなみ」も 10月末に開催されます。 自分は2013年大会に参加した履歴があります。 雨の大会でした。...

まるで伊能忠敬が日本地図を造るために
自分で全国を測量して
回らなければならなかった如し。

Amazon配送商品なら四千万歩の男 忠敬の生き方 (講談社文庫)が通常配送無料。更にAmazonならポイント還元本が多数。井上 ひさし作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。

不便でガンコで融通が利かない頭と体で、
そんな風に橋頭堡を築きに出かけるように
秩父から北上したのがひと月ほど前でした。

それが明日以降の記録となります。

<今日のひとネタ>

自転車用空輸ケースが90万円以上ということは、
中に入れる自転車はいくらであればいいのでしょう。

 自動車のデザインなどを手がける「ゼットアップ・リサーチ」が、頑丈で上質な自転車空輸用ケース「Z-UP IMPACT」(ゼットアップ・インパクト)を発売した。同…

空港での自転車の扱いは
聞き及んでいるところですが。

浅田顕氏の海外サイクリングの講演メモ(だいぶ前の)
だいぶ前となりますが、 d-laboセミナーに行きました。 (d-laboセミナーについてはこちら) 子供の頃の一時期や 大人でもある閾値を越えると 自転車がペットかトモダチか あるいは伴侶レベルに達してしまう人がい...

もの凄い高価な自転車か、
あるいは昔から大切に乗ってきた自転車か。
インパクトあるケースで注目を集めたところで
開けてジャパニーズ・ママチャリ登場。
というネタをやるにも
コスト90万円以上となります。

イクリング・ブックのストア

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存

フォローする

ツールバーへスキップ