続きです。
甲州街道延長戦の自転車は、
国道20号に合流します。
「水神宮」の石碑あり。
おそらく釜無川を鎮める何かでしょうが、
由来案内無し、滞留できる交通環境でも無し。
こういう遺物の案内が無いことを
残念に思うこと頻りの最近です。
見ただけで理解できる文脈を、
現代の我々は(少なくとも自分は)
失っておるのです。
(ココ腕を振り上げるところですが、
残念ながらハンドルを握っています)
国道20号には中年ライダーズが見受けられました。
このあたりの甲州街道、
車とバイクには心地良く、
自転車にはあまり走り易くはありません。
あえて言えば甲州街道らしい・・。
七里岩がまだまだ続きます。
釜無川が穿った崖でしょうが、
釜無川および国道20号と崖の間に住むことの
独特の利便と不便を知りたいところです。
あまり楽しくない国道20号から、
集落を通る道に入ってみます。
街道筋の宿か集落を示す石碑かと思いきや、
写真は水難供養塔なのでした。
釜無川、罪深し。
ともあれその釜無川から供給されていると
思われる用水が集落を巡っているのでした。
ここまで、おそらく釜無川利用と
闘いの歴史を物語る風景でした。
再び走りにくい国道20号に戻りしばらく。
国道20号と釜無川間に
サイクリングロードが現れました。
(振り返って撮影)
ところでこの「サイクリングロード」、
名前がわかりません。
かつて釜無川下流で経験したそのままです。
サイクリングロードの地図もなく、
全体像もわかりません。
高岩周辺のサイクリングロードと同一か、
あるいは接続しているものなのでしょうか・・。
一応悩んだものの、
進路と路面状況が不透明なため、
国道をそのまま走ります。
警告に曰く、
「上流が大雨になりますと、増水します。
危険ですので速やかにサイクリングを
止めてください」
増水による栄養補給が良いのか、
路面状況はイマイチのようです。
釜無川に堤が見えます。
信玄堤を思い出します。
「新府城跡」の案内。
崖を利用した城に思われ、
心惹かれますが予備知識なく
城見物にかける時間もないのでいつかまた。
見え隠れに併走していた「サイクリングロード」
「穴山橋」前で終了になっていました。
つまりはここがスタート地点でもあるわけですが、
どこのどういう人が利用する
「サイクリングロード」なのか、
自分の中に純粋な疑問として残りました。
人(観光客)がいるような場所とも
見えなかったもので。
ともあれ、歩道を徐行ながら
穴山橋はなかなか気分よく走れて、
下流に向かう釜無川と山並みの景観も良し。
そして「七里岩」も。
穴山橋を渡りきると、
またも「サイクリングロード」案内。
ものはついで、ちょっと見学に寄ります。
考えさせられる路面状況でした。
ここまで走りに来るターゲットで考えると
スポーツ車向けなのでしょうが、
ロードバイクは走り難そうです。
なかなかの景観ながらいつまでも続く七里岩。
(正直もうここでお別れしたい・・・)
一里=400mということらしいので、
たぶん七里岩と呼ばれている範囲は
とうに過ぎていると思われますが。
中国の白髪三千丈式の命名は大袈裟ですが、
日本ももう少し大きく出てもいいんでは、
と思わないでもありません。
ともあれ「サイクリングロード」と
七里どころではない岩に幻惑され
どうも時間をかけすぎたことに
ハタと気が付いたのでした。
続きます。