続きです。
甲州街道の延長戦スタートは、
JR中央本線・塩崎駅を出て間もなく。
いきなりの自転車ストップです。
「船形神社の石鳥居」は
こちらの甲州街道探索モードが整わぬ内の、
不意打ちの室町時代前期の建造物なのでした。
700年ほど前の建造ということになりますが、
こんな道端の野ざらしにして
恐るべき立派な保存状態。
言われなければ、
コンクリートで作ったかと思うところです。
「材質は石英角閃石安山岩・・」
の詳細な記述が嬉しい。
甲州街道、懐が深い。
・・そう言いたいところですが、
例によって反比例して浅い我が事前勉強では、
おそらく古代から通じていたり
途絶えたりの街道やら小道やらを
甲州街道として整備しなおしたのだろう、
という印象でした。
そんなことを言えば五街道どころか
街道という街道も同じかもしれませんが。
ともあれ、室町時代建立の鳥居ということで、
自分の印象が裏付けられたような気がして、
ホイールも気分良く回ります。
古い街道の面影が見られる可能性を求め、
集落の中を分け入って自転車は走ります。
雰囲気はそれなり。
塩川が近いためか、高低差もあって楽しい。
「塩川橋」を渡ります。
「塩川」はこの先の下流で釜無川と合流、
そして信玄の企みにより「高岩」にぶち当たって
砕け散る運命なのです。
もっとも今回は自転車は川下りではなし、
遡行する方向で韮崎に入りました。
どうも韮崎というと「世界のナカタ」出身高校の
イメージしかないのが困るのですが。
「鰍沢横町」の案内を見つけました。
なんという僥倖。
街道筋で当たり前と言えば当たり前ながら。
実はこの甲州街道延長戦、
いくつかサブテーマとでも言うような
目線を含んでいるのでした。
そのサブテーマに繋がる建築やら史跡やらが
見つからないことには話にならんので、
この時点では漠然レベルではあるのですが。
「鰍沢」はその中では、
ちょっと重要なワードなのでした。
もっとも、肝心な「韮沢宿」があった筈の
韮沢の街には何もそれらしい史跡が
見当たらないのでした・・・。
韮崎・県道17号は走り易い良い道でした。
「県道17号」標識の下の
「七里岩ライン」が注目です。
「雲岩寺」とか、
小林一三の生家とか記念館とか、
「平和観音」の足下から
その「七里岩」が始まります。
上記のGooglemapリンク先で
「地形」のビューを選択すると
この付近の特殊な地形がよく分かります。
必見です。
右側の坂を上れば、
「七里岩ライン」の上からの眺望が
得られるのでしょうか・・。
しかし今は左の「七里岩ライン」を進みます。
※ 9/21修正
地図で見ると右側の上りが
「七里岩ライン」のようです。
続きます。