続きです。
中山道・坂本宿を過ぎ、アプトの道を傍らに
今度こそ上りの本格化した碓氷峠を
ゆっくりと自転車は進みます。
なお「ゆっくり」は意図には非ず・・。
碓氷湖・坂本ダムの案内。
上りであんまり余裕のないところで、
最近はダム湖に帯する目も奢っているため
スルーしようとしたところ、
木々の間から紅い橋が見えたもので、
機首を回して見物に切り替え。
橋が紅いというだけで、何という破壊力。
湖畔に向け、元は渓谷だったろう急坂を下ります。
正直、戻る時が思いやられます。
どこか見晴らしの良いところで妥協して、
中山道に復帰を考えるも、
急坂を転がる落ちるが如く(そのままだ・・・)
一気に湖畔まで下りてしまったのでした。
そのまま湖畔を自転車は浮遊します。
人工湖の常にならい、
湖岸は趣きが不足ですが、
やはり橋と周囲の山のバランスが素晴らしい。
ぐだぐだとブログが遅れていますが、
この時が9月の中旬。
紅葉にはさぞや、の景色なのでした。
(なんちゃって煉瓦橋じゃないだろうな・・)
坂本ダムが湖水の向こうに見えます。
すぐに中山道の碓氷峠の上りに
復帰するつもりだったところ、
マズいことにこの規模ならアプローチが可能です。
湖畔を回って見物にかかります。
高野辰之の「紅葉」歌碑。
やっぱり立ち寄るべきは秋だったらしい。
「春の小川」も「朧月夜」も違っています。
「季違いじゃが仕方がない」と
了然和尚のようなことを呟きます。
少々考えて、自転車をまた担いで登ります。
予測した通り、階段の先は
短いながらも少々のアップダウンのある道で、
自転車に乗ると非常に楽。
観光客が多ければそうもいきませんが。
カッコいい、というより景観込みの
見た目の大変良いダムでしたが、
自転車で行ける雰囲気ではありませんでした。
売店の一つでもあると良いのですが。
wiki曰く「わき道を下りるとダム直下まで行ける」
そうですが。
峠の道までの戻りをこれ以上
困難にすることはできません。
坂本ダムからの碓氷湖景色を堪能し、
元の道に復帰を目指します。
湖畔でちょっと休憩にもなったので、
峠への急坂を一気に上ります。
途中、「アプトの道」が身近な箇所あり。
ようやく良い位置で撮れたwikipedia先生曰く
「26あるトンネル」の一つ。
峠を上る中で見かけた「アプトの道」風景。
車道と重なるポイントから観察した限りでは、
道からの見晴らしは(たぶん)良いものの
その分日差しと真っ向勝負に見えました。
気軽な散歩コースに見せかけておいて
実質の斜度はさすが名にし負う碓氷峠。
その威力をしばらく後で
垣間見ることになります。
「つくばりんりんロード」を思い出しますが、
あちらは平地でトンネルが無かったのでした。
ただしこちらはハナから自転車では走れず。
自転車オープンデーなんか開催してみるのは、
どうでしょうか。
寄り道をしながら上る内、カーブの向こうに
かの名所「碓氷第三橋梁」が不意に現れました。
続きます。