続きです。
秩父往還にして雁坂みち、
次第に斜度の上がる道を自転車は進みます。
前日の記事でも触れた「釜」の案内を見て、
自転車を停めます。
片側が崖で幅の無い上り車道沿い。
脇に停めてはいても危ない感じ、
写真が撮れるほどのスペースは無し。
正直、設置位置も考えていただきたい。
誰が読めるねん・・・。
猿とか龍とか釜とか、
何やら日本昔話みたいではありますが。
「一の釜」の釜底・笛吹川の川面には、
左の坂を下りて行かねばなりません。
釜の縁から底までの全容。
遠く釜の底に、
気になるものがいろいろ目に付きますが、
ここは断念して先へ進みます。
なにしろ午後中頃までには
雨が降り出す予報となっているのです。
帰りにもし余裕があれば
見物に下りていけるかもしれませんが。
(前フリ・・・)
案内標識が有り難い。
上りはいよいよ強度を増しているようです。
しかし車線も路側帯も広く、走り易いです。
観光らしい乗用車もトラックなど大型車も
そこそこ頻繁に通るにも関わらず。
沿道の木々の切れ間、
橋の上から眺める渓谷との高度差が
さらに開きます。
「秩父多摩甲斐国立公園」の案内を見ました。
以前にこの名を見たのは
埼玉県側からだったのでした。
そしてこの後は、
ひたすら上りと短い橋と、
左側が崖の繰り返し。
以上、
これででもかと言うくらい橋を渡ります。
これらの橋は、
シャワーを頭にぶっかける如く
降雨が山の斜面をダラダラ流れ落ちるも
斜度が急で距離も短いため
一本の川にまとまらず
思い思いのやり方で
全て川となっているのだろうと思われました。
そしてそれらの川にかかる橋は、
眺めは良いものの総じて欄干が低いのでした。
道の左側の山と反対の斜面は、
崖もしくは急斜面で
走るとかなり怖いのです。
そして調べて見るとやっぱりこの辺、
山梨北西部の気候は
多雨地域に該当しているのでした。
洞門を通りました。
迷いましたが、短いもので
側道ではなく車道をそのまま走りました。
見ていると側道は合流せず、
そのまま渓谷下の集落に続いているようでした。
左に行ったらエラい目に遭うところ。
相変わらずの、
もう何度目かわからずの橋を渡った頃、
遠くに大きな人工建築物が目に入ります。
しぶとく続く橋づくめを経て、
次第に近づいてきます。
続きます。