池の南岸は花見客占拠中/井の頭公園4

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続きです。

遠来自転車ごっこは井の頭公園南側、
花見客見物に入ります。

並ぶベンチは全部アベックばかりで、
撮影はアングルに悩むのは元より、
ポジショニングにも悩まねばなりません。

背景が曇りの白で、
写真の中の桜色がいまひとつ映えません。
肉眼だともう少しキレイでした。

いよいよテキの懐、というところ。

井の頭池の中央の橋は
遠目でもそれとわかる大変な混雑で
とても渡る気にならず、眺めるだけにしました。

ボートハウスと橋の付近の様子。
これでも人が少なめの写真です。

振り返ると、橋を渡ったこちら側の売店は
これも案外なことにさほど込んでいません。
花見は誰も現地調達を考えていないのですね。

井の頭池南岸の東半分ももちろんの混雑で
正直、眺めるだけとしたかったのですが
ここまで来た以上はそうもいかず。
人々の歩調に合わせ、
粛々と流されていくことになりました。
人気の展示期間の美術館か
または祝日の動物園観覧方式で、

いわば上空2メートル以上が前者、
それ以下が後者というところでしょう。

上を美術館として眺め、
下を動物園として・・スルーです。

こちらはくっきり上下が分かれています。

列を守って歩き続けます。
やはり自転車は置いてきて
正解以外の何ものでも無し。

新入生歓迎の花見らしい学生がたくさん。
毎年繰り返しで、悠久感さえ覚えます。

花粉症の鼻にもわかるアルコールの匂い。

面白くも当たり前のことに、
池の縁で桜がキレイな見所でも
歩くスペースしか無いところは
比較的空いていているのでした。
ごもっとも。

池のこんなあたりだったでしょうか。
今は昔の大昔の、とある年の秋の夜中、
台風が過ぎて雨が上がったばかりの公園を
高校からの友人Sと彷徨っていました。
ちょうどこのあたりにさしかかった時、
強風で繋留を外れたらしい手漕ぎボートが
池の縁を漂っているのが
男二人の目に留まったのです。

成人してなお歩道より塀の上を歩くのが得意なSが
おそらく水面に突き出た枝伝いに
ボートをたぐり寄せたのだろうと思いますが、
祖先がサルはサルでもテナガザルと揶揄された自分も
そこは遅れをとるところではありません。
たちまちにして男二人が、
ボート上の人となっていました。
ボートの二人男・・・。

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(名作です)

写真の様に、昔も池の中に柵があり。
今となってはいったいどうやって乗り込んだものか、
全く想像がつかず記憶も無し。
若かったので羽ばたいたりできたのかも。

そんな風に夜中の井の頭池を
好きなだけタダでボートを乗りまわした男二人でした。
南岸の小高いところには交番もあるので、
見とがめられないように気をつけたものです。

上陸して、
ベンチを占拠しているアベックに
ボートを売りつけようかと相談しましたが、
さすがにそれはできなかった思い出です。

てな昔話をしている間に
池の東端の端で折り返しです。

友人Sも今ではどこへ行ったのやら。
連絡を取る手段も無くしてしまいました。
自分と彼、はたしてどちらが行方不明なのやら・・・。

続きます。

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