続きです。
さて、5年前に引き返した「アンダーパス」
突入です。
あっさり抜けると、
見たことのない人工的な空間が広がっていました。
天候も回復気味で、一見牧歌的ながら、
有り体に言って、怖い、と思いました。
人が極端に少なかったことはありますが、
人がいないことが前提である雰囲気が
怖かったのだと思います。
飛行機の出入りのための施設とそのための土地で、
徒歩および自転車がそこに何の用がある筈がない、
というような。
また実際にないですし。
事故ったら、
そもそも何でこんなところに自転車でいるの、
と言われるだけと思いました。
この勝手に受け取ったプレッシャーと
歩行者がほぼ全くいなかったせいもあり、
ほとんど歩道を走って済ませました。
ああ飛行機見たから帰ろかな・・・。
自転車は居るようです。
国際線のターミナルを抜けてしまったので、
やむなくその先へ進みます。
遠い昔に
村上春樹の小説を読んだときのイメージが
こんな感じなのです。
どの小説を読んだのか、
これに近い場面があったのか、
全く思い出せないんですが。
第1・第2ターミナルに向かうトンネルです。
さきほどくだくだしく書いた「怖い」を、
特に強く感じました。
光だ! 助かったぞ!
初代ウルトラマンの科学特捜隊基地を思い出します。
ここまで来たけど、
だからといって
良い撮影ポジションがあるというわけでもなし。
今度はサンダーバードを(現在放映中のほう)を
思い出します。
ぐるぐる徘徊して、
第1・第2ターミナルへ至るらしい道を
見つけましたが、
歩道が無さそう。
このエリアで車道を走る勇気なし。
帰ることにします。
途中、駐輪場に自転車があるのや、
道端で(サイクリングウェアから)着替えをする人を
見ました。
考えてみたら、街なかに住む空港職員てのは、
通勤には車より自転車の方が便利で、
そういう人たちが一定数いる筈なのですね。
幽霊の正体見たり、というところか。
でももう帰る気満々です。
再度、トンネル突入。
トンネル内で集団をひとつパスしましたが、
中学生らしい集団でした。
(まあヒジョーシキの代名詞みたいなもんで、
一般人とカウントはしません)
ほぼ、自分への宿題を終わらせに来た、
それを途中でやめるわけにはいかない、
その意識だけでした。
戻ってきた羽田大鳥居の足下の護岸で
補給食を取っていたら、
地元の方がねぎらいに来てくれました。
にじり寄り。
最近、週末になると決まって曇り空です。
帰りの遡上の模様は前掲ブログ通りで、
雨までぱらついてくる始末。
爽快さに欠けるサイクリングで、
なんとなく得るものの少なかった日、
猫さんのお出迎えが最上の収穫でした。