うみのあをにも染まずただよふ/江戸川サイクリングロード13

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続きです。

下流へ下っている筈ながら
その恩恵を打ち消して余りある逆風が続きます。
ハンドルのコントロールを取られるほど
強烈ではないところがまたなんとも言えません。

江戸川サイクリングロード風景

江戸川サイクリングロード風景

いい景色なのですが、
もう海が現れてくれるのを期待するばかりで、
ただただペダルを踏み続けています。
もう「見どころ」なんぞ現れてくれるな、と。

江戸川サイクリングロード風景

もう海着いた、で
いいんじゃないかと思うこと頻り。

江戸川サイクリングロード風景

江戸川サイクリングロード風景

あれほど名の花づくしで黄色で埋め尽くされていた
江戸川サイクリングロードも雑草とコンクリートで
広々ながら殺伐とした趣です。

江戸川サイクリングロード風景

ちらほらと干潟が見えます。
近所の子供に少年、
遠目に人種もいろいろ混じって見えるグループが
川岸の丈の高い雑草の向こうに消えて行きます。
林の向こうにある筈の干潟で貝でも採集なのでしょう。

江戸川サイクリングロード風景

江戸川沿い運河

工事中の箇所いくつかあり、
迂回して土手の下を走らされます。
土手に沿った運河なのか船やら干した網やら
漁業従事らしい家並みが連なる川です。

江戸川サイクリングロード風景

土手の上に復帰すると残り1km台。
この「海から」距離表示を
延々60kmほど目にしてきましたが
距離が一気に詰まるときと
(ボーナス気分)
かなり走ったつもりであまり表示が変わらなかったりと、
(苦行そのもの)
こちらの距離感覚と合致しないまま
ついにここまで至っています。
数百メートルが気になり出すゴール間近では、
その相違が余計に強く感じられます。
もう自分の中では虚偽表示という認識で確定です。

江戸川サイクリングロード風景

江戸川サイクリングロード風景

港湾の輸送や湾岸の工場設備関連の交通事情で
鉄道・道路の高架が入り乱れているゾーンに突入。

東京湾岸道路の上り下り、首都高速湾岸線の同、
そして京葉線、どれがどれかはよく分かりません。

江戸川河口・高架下

江戸川河口・高架下

江戸川河口・高架下

なにやらイニシエーション的ですらあり。
「2001年宇宙の旅」ラスト近くの異空間突入シーンを
連想できなくもないです。
・・無理をすれば。

江戸川河口・高架下

江戸川河口・高架下

江戸川サイクリングロード風景

残り250m表示。

高架の長い連なりの下を抜けるとそこは、

江戸川サイクリングロード風景

海でした。
江戸川サイクリングロードが海の青に消えて行きます。
正確には左に緩やかなカーブを描き、
さらには南の埋め立て地の工場群を
南端に出ることができるようですが、
もう江戸川サイクリングロードとは呼ばないでしょう。

「海から」標識の0km表示を見たかったのですが、
見当たらなかったようです。
元よりここまで距離感の認識にズレがあり
相性の良く無いことは彼も感じていた末、
こちらの達成感を削ぐ作戦に出たのかもしれません。

江戸川サイクリングロード風景

多摩川サイクリングロードの河口到着、
でよいでしょう。

この地点で自転車も数台見かけましたが、
いかにもサイクリストの出で立ちの人はおらず。
たまたまか、いつもそうなのかは不明。

江戸川サイクリングロード風景

江戸川サイクリングロード風景

やっと着いた、以外に特に感慨無し。
モニュメントも休憩場所も無し。

菜の花の中で呟いた若山牧水の
「白鳥は哀しからずや空の青
うみのあをにも染まずただよふ」
をこの景色に向けもう一度呟き、
帰ることにします。

江戸川サイクリングロード風景

しばらく江戸川を遡上した後、
長々と付き合い過ぎて
飽き飽きした江戸川サイクリングロードと袂を分かち
もはや海風も川風も届かぬ市川市内の住宅街を走り、
最寄りの東西線の駅から輪行で帰って来た午後でした。

一見さんでもこんな具合に
迷うことほぼ無く安全このうえなく走り切れてしまう
江戸川サイクリングロードのブラウジング終了です。

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